【目的】私たちは、シクロスポリンがミトコンドリアcyclophilin D(Cyp D)の活性を阻害することで、ミトコンドリア傷害を予防し結石形成を抑制することを報告した。本研究では、Cyp Dの活性を阻害する薬剤としてNIM811を開発するとともに、Cyp D の治療バイオマーカーとしての可能性を検討した。【結果】研究1;NIM投与群では結石形成がcontrol群に比べ有意に低下した。研究2;尿中Cyp D はcontrol群に比べて結石形成群で有意に増加し、NIM投与群では減少した。【結論】NIM811は結石抑制効果を示した。また尿中Cyp Dは治療バイオマーカーとなり得ると考えられた。
|