研究実績の概要 |
1.骨髄由来MφからM1・M2を分化誘導し、尿細管上皮細胞との共培養を行った。各Mφによる結晶の貪食率、尿細管上皮細胞への結晶付着率をそれぞれフローサイトメトリー、共焦点顕微鏡にて評価した。その結果、M1に比べM2の結晶貪食能は高く、M2との共培養により尿細管上皮細胞の結晶付着率は低下した。 2.シュウ酸カルシウム結石患者の腎乳頭部の組織を採取し、結石の原基となるプラーク(Randall Plaque=RP)における遺伝子発現を検討した。マイクロアレイにおいて、RP部では正常粘膜部と比べて、好中球・Mφ関連遺伝子の発現増加が認められた。定量PCRにおいて、RP部位ではM1関連遺伝子であるNOS2,CSF2,IL10,CCR2,SPP1が高値で、M2関連遺伝子であるFN1,PPARG,MRC1,CD163が低値であった。
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