2013年度~2014年度にかけて「性感染症におけるアデノウイルスの実態調査及び分子疫学的研究」を行った。性感染症の中でも特に近年アデノウイルスの関与が報告されている尿道炎に着目し、2年間で、研究の基盤となる医療機関との連携体制を確立し、網羅的な微生物探索法の検討、調査研究の実施と段階的に研究を推進出来た。結果として、尿道炎関連患者約200名分、無症状者コントロール約100名分の検体を検査することが出来た。その中で、非クラミジア性非淋菌性尿道炎患者の尿検体から、有意にAdが検出・分離された。同定したAdの型別解析を行ったところ、Ad56型が最も多く、次いでAd37型であった。
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