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本研究では卵巣におけるLH受容体の発現制御機序について検証した。IL-6は、正常女性の卵巣顆粒膜より生成される物質であるが生殖機能については抑制的に働くと報告されている。以前よりFSHによりLH受容体発現が促されることを当教室では確認しているが、卵巣顆粒膜細胞系にFSHとの共存下でIL-6を添加すると、濃度依存的にLH受容体発現がｍRNAレベル・細胞膜表面のタンパク発現レベルともにさらに促されることを確認した。また、炎症やアポトーシスを誘導するサイトカインとして知られるTNFαのLH受容体に対する作用も検証し、TNFαの濃度依存的にLH受容体発現が抑制されることを確認した。
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