研究課題
本研究は細胞内のエネルギーバランスをつかさどるAMPKとその上流でAMPKをリン酸化するLKB1とが、卵巣・子宮内膜・乳腺組織などのエストロゲン標的臓器での増殖分化あるいは局所でのステロイド合成をどのように調節してるかを明らかにするものである。また我々はAMPKのリン酸化に関連して相互作用するSIRT3に着目し、SIRT3による卵巣顆粒膜細胞でのステロイド合成の調整について検討し、顆粒膜細胞内での抗酸化作用を示すSIRT3の役割を明らかにした。その結果、酸化ストレスに対してAMPKの経路はプロゲステロン生合成を正に制御し、アポトーシスを抑制することがわかった。エストロゲン受容体のAMPKに対する作用については現在検討中であり、リン酸化AMPKがエストロゲン受容体の転写活性化能に与える影響を今後は研究していく予定である。
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Endocrinology
巻: 155 (8) ページ: 3079–3087
http://dx.doi.org/10.1210/en.2014-1025