妊娠9週で決定した妊娠週数をもとに妊娠11-13週で胎児頭殿長を測定し、その時点での胎児発育の評価を行ったことにより、自然流産、胎児染色体異常、Small-for-gestational age (SGA)を予知できることを証明した。妊娠初期の胎児頭殿長が10%tile未満であった症例の流産率は7.1%で、10%tile以上の症例のそれが0.9%であったことから、その頻度が有意に高いことが示された。正確に妊娠週数を確定することは月経周期が不規則、または排卵時期が不明である妊婦の胎児発育評価を行う上で有用であり、18トリソミーや妊娠後半に顕著となる胎児発育不良を予知することができる。
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