研究課題/領域番号 |
25861516
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
戸澤 晃子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (90569865)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 子宮頸部扁平上皮癌 / レクチンマイクロアレイ |
研究概要 |
子宮頸部扁平上皮癌(SCC)と正常上皮のホルマリン固定パラフィン包埋(Formalin fixed-paraffin enbedded: FFPE)組織を用いてレクチンマイクロアレイ解析を行った。SCCではACG、HLLなどのレクチンとの結合糖タンパク質が初めて見いだされた。そこで今後、ACG、HLLと結合する糖タンパク質の解析を行う予定である。また、レクチン染色を用いて、SCC,正常上皮に加えて、前癌病変であるcervical intraepithelial neoplasia(CIN)においてレクチン解析を行っている。その結果によって発がん高リスク群が鑑別可能かを検討する。 病変採取のためにレーザーマイクロダイセクション(LMD)をCINにおいて行っていく予定があるが、採取組織量が微小であるため、解析が困難である。症例数を増加させるか、または解析の感度を上げる方法を模索している。 同時に、細胞診液状検体(LBC)で採取した子宮頸部細胞において、FFPE組織と同様にLBC細胞でもレクチン解析が可能かを検討している。細胞診検体は臨床で最も簡便に採取可能な材料の一つであり、子宮頸がん検診のスクリーニングでも一般に浸透している検査方法であるため、同検体で発がんリスクが検索できるようになることは臨床的に意義のあることである。現在FFPE組織とLBC細胞のレクチン染色の条件設定を検討している。細胞の固定方法、時間等、標本作成について条件設定を検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在は微小検体でのレクチンマイクロアレイ解析を行っているが、微量に存在するレクチンは解析が困難なものがある。そのため条件設定など検討している。 レクチン染色では、FFPE組織とLBC細胞では固定方法が異なるため染色の条件設定を新たに行う必要がある。現在その最適な条件を検討している。
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今後の研究の推進方策 |
検討症例数を増加させる、または解析の感度を改善する方法を検討している。 解析の感度を上げる方法として、新鮮組織または新鮮細胞での検討を可能にするために、倫理委員会に申請し、承認を得た。FFPE組織、LBC検体とともに解析を進め、結果を集積し評価していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
共有機器の使用、共有試薬の使用により、予算を使用せずに実験が施行可能だった。 実験機器のうち、組織、細胞の評価(病理学的評価)に必要な顕微鏡の老朽化が目立つものがみられるため次年度に購入予定としている。
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