これまでに本疾患細胞株、腫瘍組織において高発現しているEBウイルスmicroRNAとしてmiR-BART22を同定し、miR-BART22が癌抑制遺伝子であるPDCD4を制御しうることを確認してきた。本疾患細胞株にmiR-BART22のアンチセンスオリゴヌクレオチドを導入することにより、ウェスタンブロット解析にてPDCD4発現が増強されることを見出した。同様にmiR-BART22発現を抑制することによりアポトーシスが誘導されることを確認した。これらの結果よりmiR-BART22は本疾患細胞においてPDCD4を抑制することによりアポトーシス回避に機能している事が示唆された。現在これらの結果について論文作成中である。さらに現在本疾患の患者血清におけるEBウイルスmicroRNAについてリアルタイムPCRを用いた発現解析を進めている。
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