放射線療法は頭頸部癌において生命予後の改善に大きな貢献をしてきた。しかし、中には放射線耐性のものもあり、そこには癌幹細胞の存在が示唆されている。頭頸部癌幹細胞のマーカーとしてはCD44が広く知られている。放射線照射によって、CD44に変化が生じているのかを検討した。5つの細胞株に60Gyの照射を行い、前後でisoformの変化をフローサイトメーターで確認したところ、CD44stdは減少、CD44v6は不変又は増加、CD44v3は増加していることがわかった。今後このisoformの変化が悪性度に寄与しているのかを詳細に検討する必要がある。
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