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2015 年度 実績報告書

突発性難聴と酸化ストレスの関係に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 25861543
研究機関信州大学

研究代表者

鬼頭 良輔  信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (80419358)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード耳科学 / 突発性難聴 / 遺伝子 / 酸化ストレス
研究実績の概要

現在までに発症メカニズムに不明な点の多い、突発性難聴について検討する目的で、候補遺伝子関連解析を実施し、発症に関連した遺伝子としてSOD1遺伝子(rs4998557多型)が関連していることを論文報告した(Kitoh R et al. Acta Otolaryngol. 2016)。この中で、本遺伝子多型については、耳鳴や難聴の重症度との関連性も示唆された。
そこでさらに、酸化ストレスに関連した10遺伝子(13遺伝子多型)について、治療効果との関連性を検討した。このうちGSR(rs2251780)、GSR(rs3779647)、NOS3(rs1799983)の3つの遺伝子多型において、聴力改善との関連性が示唆された。また、治療に関連してステロイドホルモンに関連した遺伝子を加えて、突発性難聴の治療効果に関連した要因について検討した。
具体的には、候補遺伝子としてNR3C1 (rs4912910)、NR3C2( rs2070951)、ESR1(rs2234693)の3遺伝子(3遺伝子多型)について対象患者の遺伝子タイピングを実施(taqman法)。治療効果(突発性難聴の治療効果判定基準に準じる)と遺伝子型の関連性を検討した。その結果、NR3C1 遺伝子のrs4912910多型でminor homoの症例では、major homo・heteroの症例に比較して有意に治療結果が良好との結果(p=0.037 OR:2.64)であった。その他の2遺伝子多型では明らかな有意差は認めなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] SOD1 gene polymorphisms in sudden sensorineural hearing loss.2016

    • 著者名/発表者名
      Kitoh R, Nishio SY, Ogawa K, Okamoto M, Kitamura K, Gyo K, Sato H, Nakashima T, Fukushima K, Hara A, Yamasoba T, Usami S.
    • 雑誌名

      Acta Otolaryngol.

      巻: 136 ページ: 465-469

    • DOI

      doi: 10.3109/00016489.2015.1116047

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 一側性高度感音難聴に対して人工内耳埋め込み術を施行した2症例~術後経過と使用状況の関連性について2015

    • 著者名/発表者名
      鬼頭良輔、茂木英明、宇佐美真一、岩崎聡
    • 学会等名
      第25回日本耳科学会総会・学術講演会
    • 発表場所
      長崎ブリックホール(長崎県長崎市)
    • 年月日
      2015-10-07

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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