研究課題
内耳リンパ液(外リンパ)への造影剤漏出に関する内耳機能正常例での分布は、内耳疾患の診断、病態、治療研究に必要不可欠な基礎的知見である。当該年度に本研究のまとめを行った。内リンパ腔が拡大する内リンパ水腫は正常例においても蝸牛の頂回転には存在することもあるが、前庭にはほとんど見られない。ヒト側頭骨病理でも同様に頂回転に内リンパ水腫を認めることがあり、病理所見と画像所見が一致した。また、メニエール病疾患群との比較において疾患群では前庭に内リンパ水腫を認める場合が多く、メニエール病の症状のベースとして前庭の内リンパ水腫が存在していることが示唆された。内リンパ水腫モデルマウスについては正常コントロールと内リンパ水腫モデルマウス(ペンドリンノックアウトマウス)の内耳組織をスライスし切片化したものを顕微鏡で撮影し3Dモデリングを行った。ペンドリンノックアウトマウスの前庭水管拡大を正常例と比較することが可能であった。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件)
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