まず、アレルギー性鼻炎モデルの再現性確認確認を行った。アレルギー性鼻炎モデルについては、オブアルブミンにAlumを加えて感作を行い、boostしたうえで刺激を加えている。過去の報告でも種々の刺激日程が報告されており、それらに基づき、今回の実験に適切な刺激日程を検討した。また、評価方法についても確認を行い、これについても過去の報告に基づき、くしゃみや鼻かき回数などの臨床症状でまず評価を行ったうえで、さらに血清IgEや病理組織で評価を行うこととした。病理組織については免疫組織染色での検討も考慮している。 つづいて、セマフォリン・プレキシン抗体の作用の確認を行った。vitroでの作用の確認は製造元にて済んでいたため、野生型マウスでアレルギー性鼻炎モデルを作成し、投与を行った。現在投与量および投与日程を調整しているところである。セマフォリン3Aの受容体としてはプレキシンA1のみならずニューロピリン1も知られており、プレキシンA1関連抗体の投与での検討のみでは不十分と考えられ、現在ニューロピリン1関連抗体についても投与開始している。 また、ヒトの検体についても検討を行っており、血清についてはELISAの系で検討しており、また、組織については免疫染色などでの検討を行っている。今後臨床的プロファイルとの関連を検討していく予定である。 CTでの評価も可能であることを確認した。今後日内変動などへの応用が可能か検討していく。
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