研究概要 |
ゼブラフィッシュ稚魚を用いて、内耳保護候補薬物のスクリーニングを行った。まず、有毛細胞障害モデルを作成するため、内耳毒性薬物であるNeomycinを用い、容量反曲線を作成し、200μM、2時間が妥当であると判断した。内耳保護候補薬物のスクリーニングは対象群はNeomycinのみ投与、内耳保護候補薬物群は薬物を1, 10, 100, 1000μM濃度、1時間で暴露した後、Neomycin 200μMで1時間障害して行った。固定後、有毛細胞のマーカーである抗parvalbumin抗体を用い、蛍光顕微鏡下で有毛細胞を数え、容量反応曲線を作成、統計学的に評価を行った。Coenzyme Q10、Xanthohumol、Vitamin E、Astaxanthine、Tannic acid、Resveratrol、Ellagic acid、Secoisolariciresinol、Rutin、Riboflavin、Pyrroloquinoline quinone、 Quercetin、Coumarin、Paeoniflorin、Catechin、Ascorbic acid、Gllycitin、Ginkgolide B、Carbenoxolone、Caffeic acid、Bilobalideのスクリーニングを行いTannic acid、Quercetin、Catechinが有意に有毛細胞を保護した。これらの薬剤は、内耳保護薬物なり得ると考えられる。
|