側線器有毛細胞の障害モデルで、内耳保護候補薬物をスクリーニングし、内耳保護薬物を同定する実験を行った。サプリメント18種類・漢方薬8種類のスクリーニングを行い、サプリメント類3種類、また漢方薬は全てに保護効果を認めた。抗酸化実験から、スクリーニングされた薬物の保護作用は抗酸化作用によるものと考えられた。更にモルモットを用いた強大音による聴覚障害モデルを用いて実験を行ったところ、有意に聴覚の保護を認めた。この事から、スクリーニングされた薬物は聴覚、平衡覚を保護すると考えられる。これらの薬物は、難聴、平衡障害などに対する薬物予防治療へとつながると考えられる。
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