一側喉頭麻痺に対して披裂軟骨内転術に神経筋弁移植術を併用した67例(移植群)と披裂軟骨内転術に甲状軟骨形成術I型を併用した12例(I型群)の術後声域(声の高さと強さの範囲)および声帯振動(規則性、振幅、声門間隙)を術前、術後短期(1-3ヶ月)、術後長期(12ヶ月以上経過時)で評価した。 移植群は、声域(声の高さの範囲)、声帯振動(規則性、振幅、声門間隙)の術後長期が術後短期に比べて有意に改善した。また、術後長期の声域(声の高さの範囲)と声帯振動(規則性)において、移植群がI型群に比べて有意に良好な値となった。
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