目的:経皮免疫は、新しい投与形態である。ホスホリルコリン(以下PC)をマウスに経皮投与することにより、免疫特性に関して研究する。方法:抗原のPCにアジュバンドとしてコレラトキシンを用いBALB/cマウスの背部に抗原投与した。抗原投与は1回/週ごとに6回投与し、経時的のELISA法にて測定した。結果:投与終了後から6ヶ月に渡り血清中にPC特異的IgG、IgAを認め、また唾液中の特異的IgAを認めた。結論:ホスホリルコリンをマウスに経皮投与することにより、これまで我々が報告してきた経鼻投与と同様に、血清中や粘膜面に半年に渡りPC特異的抗体の産生を高める効果が認められた。
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