研究課題/領域番号 |
25861596
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
宇田川 友克 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60328292)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 神経堤細胞 / 内耳発生 / 内耳有毛細胞 |
研究概要 |
正常発生では神経堤細胞の蝸牛有毛細胞への分化能はほぼ抑制されており、この分子メカニズムは未だ明らかとなっていない。初年度は既知の細胞分化マーカーでは同定できない神経堤細胞をGFP標識したPax3-Cre; GFPトランスジェニックマウスを用いて研究を行った。このPax3ノックアウトマウス同士を交配して得られる野生型(Pax3 +/+ )とホモ接合変異(Pax3 -/ - )の胎児を研究対象とした。神経堤細胞は、Pax3の発現を失うと蝸牛有毛細胞に分化する能力を獲得し、この現象は神経管内を遊走した神経堤細胞の方がより多く認められる可能性をを示唆する結果が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
神経堤細胞が蝸牛有毛細胞に分化するメカニズムとして、Pax3の発現を失った神経堤細胞は神経管内を遊走したものの方が有毛細胞への分化能力を獲得できると考えられる知見が得られたから。
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今後の研究の推進方策 |
神経管内を遊走した神経堤細胞のみをGFP標識する実験系を確立させ、神経堤細胞が蝸牛有毛細胞に分化するメカニズムを検討していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
実験動物の飼育費が使用予定額よりも少なかったため。 消耗品費(実験に用いる抗体、試薬等の購入費)、旅費(研究の成果報告や情報収集に必要となる国内外の学会参加費)、実験動物の飼育費等に使用する予定である。
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