ヒト難聴発症責任遺伝子であるWhirlinには、Long型およびShort型のアイソフォームが存在する。本研究は両アイソフォームおよび相互作用するタンパク質の機能を明らかにするための変異マウス樹立を目的として実施した。結果、両アイソフォーム独自のプロモーター候補領域をそれぞれ検出したが、Shortのプロモーター候補領域ノックアウトマウスの樹立には至らなかった。また、Shortの配列をBaitとして酵母2ハイブリッドを行った結果、7種のタンパク質との相互作用が認められ、そのうちLimk2のアイソフォームであるLimk2cのmRNAが脳、内耳および眼球で特異的に発現することを明らかにした。
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