加齢性疾患である緑内障に対して、本研究目的は生きたマウス(生体)と培養細胞のイメージングを用いて、軸索輸送と緑内障、加齢の関係を明らかにすることである。 興味深いことに、我々は二光子励起顕微鏡を用いて、世界に先駆けて哺乳類中枢神経系のミトコンドリア軸索輸送の生体イメージングを成功した。緑内障モデルマウスでは網膜神経節細胞における細胞死前の軸索輸送減少を検出した。対照的に、加齢マウスでは、軸索輸送距離の短縮が検出された。培養細胞のイメージングにおいても、軸索傷害後の軸索輸送障害を示した。本研究により、軸索輸送の生体イメージングが緑内障患者の視野障害の発生、進行を予測できる可能性が示唆された。
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