角膜内皮細胞の機能的特性および角膜剛性および微細形状の解析を行った。ナノ粒子化したカルシウム感受性色素は非侵襲的に点眼で角膜に負荷可能であり、生理的解析に有用であった。フックス角膜ジストロフィ患者では、角膜内皮細胞の変性進行が場所に依存し、耳下側で重篤であることを示した。円錐角膜の解析では菲薄化、前面と後面急峻化は経時的に進行し、若年者のみならず従来では進行しないと考えられてきた中高年者でも進行する危険性を見出した。また、角膜剛性を担うケラタン硫酸の解析から、予想外に中枢神経系での機能を発見し、後天的音声学習に関係する領域においてケラタン硫酸が生後発達に伴って成熟することを示した。
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