今後の研究の推進方策 |
まず、実験的脈絡膜血管新生モデルでのTRXの血管新生抑制効果についての検討を計画書どり行い、それぞれの群に関して網膜下注射後21日目に走査型レーザー検眼鏡にて、蛍光眼底造影(フルオレセインとインドシアニングリーン)を行いCNVを確認し、それぞれのCNV発生率の差を比較する。また、網膜組織を採取し、酸化度を測定し、それぞれの群で比較する。酸化度の測定には、フリーラジカル分析装置FREE (Wismerll社)を使用する予定であったが、血液以外の組織の測定は不可能のためOxyBlot Protein Oxidation Detection Kit(Millipore社)を使用して測定するよう変更する。 残りの網膜組織については、多数の炎症性サイトカインIL1-β, IL-6, IL-8, TGF-β1, tumor necrosis factor(TNF)-α, vascular endothelial growth factor (VEGF)-A, monocyte chemotactic protein(MCP)-1, serum amyloid A (SAA), migration inhibitory factor (MIF) の濃度の同時測定をMultiplex beads assayで行い、それぞれの濃度、すなわち炎症と脈絡膜新生血管の大きさ・組織切片の特徴に関連があるかどうかを検討を行う。
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