研究成果の概要 |
過酸化脂質の1つである13(S)-Hydroperoxy-9Z,11E-octadecadienoic acid (HpODE) を網膜下に注入したラット群において、緩衝液を網膜下に注入したコントロール群と比較し、有意に脈絡膜新生血管(CNV)の発生を認めた。また、酸化還元タンパク質で生体防御因子であるチオレドキシン(TRX)を静注したラットCNVモデルにおいて、硝子体・網膜組織液に含まれるvascular endothelial growth factor (VEGF)が低く、CNV発生率が抑制される傾向にあったため、TRXはVEGFを介した脈絡膜血管新生抑制作用を有する可能性が示唆された。
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