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2013 年度 実施状況報告書

高品質培養再生角膜上皮細胞シート作製法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25861639
研究種目

若手研究(B)

研究機関長崎大学

研究代表者

上松 聖典  長崎大学, 大学病院, 助教 (30380843)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード角膜上皮 / バリア機能 / 再生医療
研究概要

近年、重篤な角膜上皮疾患である角膜上皮幹細胞疲弊症に対する治療として、培養上皮細胞シート移植が臨床応用された。しかし再生角膜上皮は、正常の角膜上皮よりバリア機能が低下しているため障害を受けやすく、治療効果の向上にはバリア機能の解明とさらに品質の高いシートの作製が不可欠である。今研究では独自に開発した角膜バリア測定方法や分子生物学的解析にて、培養上皮細胞シート移植眼の角膜バリア機能を解析する。この解析結果を元に高品質の培養再生角膜上皮シート作製法を開発し、より優れた角膜再生医療を確立することが今研究の目的である。
平成25年度の予定としては、1.培養上皮細胞シート作製する。ウサギの角膜輪部幹細胞から角膜上皮シートを作製する。2.培養上皮細胞シートバリア機能を電気生理学的手法を用いて測定し、タイトジャンクション関連蛋白および幹細胞数との関連を検討する。3.培養上皮シートを角膜幹細胞疲弊症モデルウサギの角膜に移植する。
平成26年度の予定としては、4.生体バリア機能測定機で培養上皮シート移植後角膜のバリア機能を測定し、角膜のタイトジャンクション関連蛋白や幹細胞数との関連を解析し、さらに品質の劣るシートと比較する。5.解析結果から、質の高いシートの条件を検討し、高品質のシートの作製方法を開発する。
現在上記2まで進行しており、培養上皮細胞シートのバリア機能を電気生理学的手法を用いて解析中である。その後3の、培養上皮シート移植を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成25年度の1,2,3、段階を予定していたが現在1,2段階になっており、研究の進行状況はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

2段階の細胞シート作成のバリア機能測定と幹細胞数の解析において、バリア機能と幹細胞数に関連がない場合でも、シートの品質自体に影響がない可能性もあり、次の段階である、シート移植に進むことを検討している。その後は予定通り研究を進めていく計画である。

次年度の研究費の使用計画

実験の第3段階のウサギを用いたシート移植に到達しておらず、その分の使用額を次年度に使用するため。
次年度使用額をウサギの購入費、細胞シート作製・移植の経費にあてる予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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