細胞密度3000/mm2を超える培養角膜内皮細胞シートを用いて、細胞障害が少ない角膜内皮移植術(DMEK)専用のインジェクターの検討、開発を行った。In vitroで10%、ex vivoで20%の内皮細胞減少率であったDMEKインジェクターを用いて水疱性角膜症ウサギモデルに移植し、術前より機能マーカーのタンパク発現が増強することがわかった。臨床手術に施行し、操作性に問題はなく、手術は合併症を起こすことなく終了した。今後ドナーグラフトのみならず、再生医療分野で培養内皮細胞シート、iPS細胞分化内皮シートを利用した角膜移植が行われる際のインジェクターとして用いることが可能であることがわかった。
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