本研究ではまず、ヒトiPS細胞からの樹状細胞誘導法(ヒトiPS-DC)の確立を目指した。既に確立したマウスiPS-DC誘導法を応用し、ストローマ細胞株であるOP9との共培養法にてDC様抗原提示細胞を作成した。その過程で、従来方法よりも迅速なマウスiPS-DC分化誘導の方法を見出した。そのメカニズム解析や、ヒトiPS細胞への応用等は今後の課題である。 またiPS-DCと放射線照射の併用による新たながん治療法の開発のために、メラノーマ細胞を用いた担癌モデルマウスを作成した。しかしながら、その治療効果検証まで至ることは出来なかった。
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