2013年~2015年に当施設を受診した糖尿病足病変患者のうち、血行障害、感染がなく神経障害がある患者に対してデータ収集を行った。収集項目は患者基礎データ、足部関節可動域、足底圧測定、足型測定などである。 その中で前足部に潰瘍を持ち足関節背屈可動域制限のある患者6名に対しアキレス腱延長術、腓腹筋腱腱膜切離術を3名ずつ行い、術前と術後の関節可動域、足底圧、臨床症状、合併症などを検討した。また胼胝もしくは潰瘍形成を伴う足趾変形を持つ患者5名に対しても趾屈筋腱切断術、関節形成術など行い同様の検討を行なった。 どの手術においても大きな合併症はなく病変部位の足底圧の低下が認められ、手術の有効性が示された。
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