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2013 年度 実施状況報告書

リンパ浮腫に対する埋込型ポンプを用いたリンパ管―腹腔シャントの有効性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25861689
研究種目

若手研究(B)

研究機関岡山大学

研究代表者

杉山 成史  岡山大学, 大学病院, 医員 (80379776)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードリンパ浮腫治療
研究概要

リンパ浮腫モデルの作製と、リンパ管ー腹腔シャント術の改良を行った。
従来の切断肢リンパ浮腫モデルにおいては、周径において有意な差がつきにくく、リンパ浮腫モデルの改良が必要となった。放射線照射を付加した切断肢リンパ浮腫モデルを試みた。放射線30Gyを照射し、2週間後に切断肢リンパ浮腫モデルを作製した。しかし、これも周径において有意な差が認められなかった。現在、静脈潅流遮断を付加したリンパ浮腫モデルを開発中である。鼠径部でのリンパ節郭清とリンパ管切除、大腿静脈結紮を組み合わせ、従来よりも良い結果が得られるようになった。
同時に、リンパ管ー腹腔シャント術についても改良を行った。多くの場合、鼠径部で大腿動脈に併走するリンパ管を2本認める。技術の向上に伴い、そのリンパ管に安定的にカニュレーションすることができるようになった。このことにより、腹腔内でリンパ管にカニュレーションするよりも、より直接的に浮腫肢のリンパ液を潅流できるようになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現状では、予定していた有効性の検証にはまだ至っていない。予定していた従来のリンパ浮腫モデルでは、治療効果の判定が困難であった。より良い結果を得るための準備に時間を要している。
静脈潅流を遮断することにより、リンパ系に負荷をかけたリンパ浮腫モデルの開発を行った。また、より良い実験モデルとするため、腹腔内ではなく鼠径部でリンパ管のカニュレーションを行うことに成功した。

今後の研究の推進方策

静脈潅流遮断付加切断肢リンパ浮腫モデルを用い、鼠径にてリンパ管にカニュレーションを行い、本格的な治療効果の検証実験を行っていく。周径と組織学的な評価を行う。
併せて、長期経過の観察も行う。

次年度の研究費の使用計画

物品を予定より安く購入できたため未使用額が生じた。
動物実験に必要な実験動物や埋め込み型ポンプの購入に用いる。また、組織学的評価のために、免疫染色等に必要な抗体や試薬の購入にも用いる。

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公開日: 2015-05-28  

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