平成25年度に引き続き、実験計画を実践するための準備を継続した。具体的には、マウスを用いて行う頭部外傷作成手術手技やポンプ埋没手技、脳組織の採取、固定および免疫染色、もう組織の懸濁手技を新たな研究環境で再現することを試みた。ノックアウトマウスを使用する事を前提としたため、外傷作成用のインパクタについては動物実験施設内での設置場所確保が困難であり、購入を見合わせることとなった。このため、外傷作成は本来のcontrolled cortical injuryからfocal cortical ablationモデルに変更し、その他の主義の習熟を目指した。外傷作成から標本採取までの手技は安定したものの、その後の凍結切片作成は施設内他部署の設備を適宜借用することとなったため、定期的に実践できず手技の習熟が遅れた。このため、その先の免疫染色などの予備実験は非常に限られたものとなった。
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