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2013 年度 実施状況報告書

薬理学的安定化による脳動脈瘤破裂予防の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25861717
研究種目

若手研究(B)

研究機関浜松医科大学

研究代表者

牧野 洋  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (10397408)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード脳動脈瘤破裂 / 国際情報交換 / 米国
研究概要

脳動脈瘤を薬理学的に安定化させ、破裂を予防する為には、脳動脈瘤が自然経過で高率に破裂する動物モデルを用いる必要がある。そのため、本研究では代表者が米国留学中にその作成法を学んだ、UCSFの橋本らが開発した脳動脈瘤モデルを用いる事とした。代表者の所属する浜松医大の研究グループには、マウスの麻酔器具、モニター、手術器具、組織学的解析器具等は充実しているが、マウスの脳内にエラスターゼを微量注入する為の脳固定器とインジェクター等を新規に購入する必要があった。器械のセッティング、研究環境の整備等を行った上でマウス脳動脈瘤モデルの作成を行ったが、高率に脳動脈瘤が破裂するモデルを、再現性をもって作成するのには1年の月日を要した。2014年4月1日現在、モデルの作成は可能となり、薬剤を用いた本実験に移る直前まで準備が進んでいる。
浜松医大での研究と並行して、UCSF橋本研究室との共同研究も進めている。マスト細胞の脳動脈瘤破裂における役割を探索する為に、マスト細胞欠損マウスに脳動脈瘤を誘導した。マスト細胞の欠損は脳動脈瘤の発生率に影響を及ぼさなかったが、破裂率を優位に減少させた。マスト細胞の顆粒内に含まれるキマーゼは、脱顆粒に伴い細胞外に放出され、MMPを活性化させることが知られている。脳動脈瘤におけるMMPの活性をin-situ zymographyを用いて測ったところ、マスト細胞欠損マウスにおいてはMMPの活性が低いという結果を得て、2013年10月米国麻酔科学会で発表した。Roles of Mast Cells in the Rupture of Intracranial Aneurysms.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

器械のセッティング、研究環境の整備等を行った上でマウス脳動脈瘤モデルの作成を行ったが、高率に脳動脈瘤が破裂するモデルを、再現性をもって作成するのには1年の月日を要した。計画書通りにトラニラストを使う本実験まで進めなかった事は残念だが、モデルさえ出来上がれば、本実験はすぐに行える所まできているため、「やや遅れている」という評価とした

今後の研究の推進方策

今後、計画通りの薬剤を用いた実験を速やかに行っていく予定である。

次年度の研究費の使用計画

2013年度は、高い再現性を持ったモデルを効率的に作成するのに時間をとられ、トラニラストを用いた本実験に進めませんでした。2014年度に繰り越した本実験を施行する為に繰越金を発生させました
本実験を施行する為に、トラニラストの購入、マウスの購入および、その他消耗品等を購入する予定です

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Roles of Mast Cells in the Rupture of Intracranial Aneurysms2013

    • 著者名/発表者名
      Kosuke Wada, Yoshiteru Tada, Hiroshi Makino, Mari Kudo, Shoko Murakami, Kenji Shimada, Atsushi Kuwabara, Makoto Ozaki, Tomoki Hashimoto,
    • 学会等名
      米国麻酔科学会2013年年次集会
    • 発表場所
      サンフランシスコ市
    • 年月日
      20131015-20131015

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公開日: 2015-05-28  

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