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2013 年度 実施状況報告書

敗血症性ショック治療薬としてのトロンボモデュリンの効果

研究課題

研究課題/領域番号 25861723
研究種目

若手研究(B)

研究機関宮崎大学

研究代表者

矢野 武志  宮崎大学, 医学部, 助教 (80521707)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード敗血症 / トロンボモデュリン
研究概要

目的)敗血症性ショックでは、様々な機序により血管内皮細胞が傷害されている。血管内皮機能の破綻は、凝固線溶系のバランスを破綻させ、播種性血管内凝固症候群(DIC)を生じさせる。また、これらの血管内皮傷害が、血管の収縮弛緩連関を破綻させ、血管拡張性低血圧である敗血症性ショックの病態生理に関連している可能性が考えられる。本実験では、DIC治療薬のトロンボモデュリンによる、敗血症時の血管傷害軽減作用や、ショックからの離脱作用について検討する。
方法)培養ウシ血管内皮細胞(以下HH)を用いた実験を行った。HHに対してリポポリサッカライド(LPS)を投与し、敗血症性ショック時の血管内皮傷害状態を作成した。薬物の修飾を加えないコントロール群、LPS群、トロンボモデュリン群、LPS+トロンボモデュリン群に群分けし、形態学的変化、死細胞の割合、アポトーシスの発生割合を比較検討した。
結果)形態学的変化:LPS投与によって明らかな細胞の変形を認めた。トロンボモデュリンによって、細胞変形の割合が緩和される傾向を認めた。死細胞およびアポトーシス:誘発される細胞死、およびアポトーシスの割合において、トロンボモデュリン投与による変化は認めなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

細胞培養の開始段階において、方法の確立や機材整備に時間を費やした。また、薬物の作用を評価する段階において、安定した結果を得られるまでに時間を要した。

今後の研究の推進方策

今後は、細胞腫を変更し同様の研究を実施する予定である。また、ラットの血行動態をモニタリングし、敗血症性ショック時のトロンボモデュリンの作用を観察する予定である。

次年度の研究費の使用計画

旅費の使用と予定額に違いがあった。
細胞培養関連の消耗品、薬品、学会旅費等に使用予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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