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2014 年度 実施状況報告書

PEEPによる人工呼吸誘発肺障害抑制メカニズムの機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 25861731
研究機関北里大学

研究代表者

小林 こず恵  北里大学, 医療衛生学部, 助教 (60448975)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードVILI / 伸展刺激 / PEEP / 遺伝子発現
研究実績の概要

人工呼吸は患者の換気や酸素化が不十分な時に用いられるが、この人工呼吸による肺の過伸展や高濃度酸素吸入が肺傷害を引き起こす、または既存の肺傷害を増強させることがわかってきた[人工呼吸誘発肺傷害(VILI)]。VILIメカニズムの解明とVILIを予防する人工呼吸の設定を最終目標とし、本研究ではin vitroの培養細胞伸展システムを用いて、機械的伸展が肺動脈血管内皮細胞に与える影響についてPEEP[呼気終末陽圧人工呼吸]模擬伸展による遺伝子発現及びサイトカイン産生の時系列解析を行い、機械的伸展からサイトカイン産生に至るシグナル伝達経路を同定し、人工呼吸が肺障害を引き起こす過程の遺伝子発現経路を推定する。
H26年度は、H25年度の研究結果で過伸展模擬ひずみ+PEEP実験において、IL-6遺伝子発現量あるいはIL-6タンパク質産生量が減少する結果が確認され、PEEPがVILIに関係する遺伝子の発現を抑制、または、発現パターンを変化(遅延)させる可能性が示唆されたので、PEEP+過膨張模擬伸展実験における網羅的遺伝子発現解析(マイクロアレイ、リアルタイムRT-PCR)を行う予定だったが、試薬・実験手技・実験プロトコールを整えた時点で、細胞伸展刺激装置が故障してしまい、H26年度の研究実績の結果として公表できるまでの結果が得られていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

PEEP+過膨張模擬伸展実験における網羅的遺伝子発現解析(マイクロアレイ、リアルタイムRT-PCR)を行う予定だったが、試薬・実験手技・実験プロトコールを整えた時点で、細胞伸展刺激装置が故障してしまい、装置の修理にほぼ8ヶ月を費やしてしまい、現時点では、H26年度の研究実績の結果として公表できるまでの結果が得られていない。

今後の研究の推進方策

H27年度は、前年度(H26年度)の遅れを取り戻せるように研究を推進する。H25年度の研究結果で過伸展模擬ひずみ+PEEP実験において、IL-6遺伝子発現量あるいはIL-6タンパク質産生量が減少する結果が確認され、PEEPがVILIに関係する遺伝子の発現を抑制、または、発現パターンを変化(遅延)させる可能性が示唆されたので、PEEP+過膨張模擬伸展実験における網羅的遺伝子発現解析(マイクロアレイ、リアルタイムRT-PCR)を行う。

次年度使用額が生じた理由

H26年度は、実験装置の故障により予定通り実験を行うことが出来なかった。そのため実験で必要な消耗品(物品費)購入のための予定金額を使用できなかったため、次年度使用額が生じてしまった。

次年度使用額の使用計画

細胞培養関連試薬、マイクロアレイ、リアルタイムRT-PCR関連物品の購入を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Effects of PEEP-like cyclic stretching on the IL-6 gene and protein production in normal human pulmonary artery endothelial cells in vitro.2014

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi K, Inaoka H, Kokubo K, Kobayashi H
    • 学会等名
      The 19th Congress of Asian Pacific Society of Respirology (APSR)
    • 発表場所
      Bali Nusa Dua Convention Center (BNDCC), Bali, Indonesia
    • 年月日
      2014-11-13 – 2014-11-16

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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