人工呼吸誘発肺傷害(VILI)の予防を最終目標とし、肺動脈血管内皮細胞を用いて伸展実験(過伸展模擬ひずみ+PEEP)を行い、伸展とIL-6遺伝子発現量あるいはIL-6タンパク質産生量の時系列計測を行った。PEEPを加えることによって肺の過伸展時のIL-6タンパク質産生量、IL-6遺伝子発現を抑制できる可能性がある。さらに、このときのPEEPは①実ひずみを減らすことでIL-6タンパク質産生量、IL-6遺伝子発現を減少させたこと、②PEEP自体にIL-6タンパク質産生量、IL-6遺伝子発現の抑制効果の2つの役割があることが示唆された。
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