線維芽細胞と口腔癌を共培養すると、個々の遺伝子特異的に時計遺伝子の概日リズム発現は変化することが明らかになった。今回の結果は、口腔癌の時計遺伝子の概日リズム発現が癌微小環境の相互作用において重要な役割を果たすことを示した。共培養による影響は大きく次の3つに分類された。1つ目はリズミカルな振幅が、共培養によって変化する時計遺伝子群、2つ目は共培養によってリズミカルに振幅する時計遺伝子群、3つ目は共培養によってリズミカルな発現が消失する時計遺伝子群である。線維芽細胞のDec1のリズム発現は口腔癌の存在下で変化したが時計遺伝子Dec-1の過剰発現はさまざまな腫瘍でみつかっており、関連が示唆された。
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