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2014 年度 実績報告書

赤外線サーモグラフィの歯根亀裂検出法の臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 25861797
研究機関大阪大学

研究代表者

松下 真美  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (30613385)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード歯根 / 亀裂 / 赤外線サーモグラフィ / 超音波 / 鏡面反射ミラー
研究実績の概要

抜去歯をエポキシレジンに包埋し、硬化後に歯冠部分をエポキシレジンとともに除去した。ピーソーリーマー#1にて根管明示を行い、Kファイルおよびニッケルチタンファイルを用いて根管治療を行った。
歯軸方向に対して垂直に試料を1mm、2mm、3mmの厚さで薄切した。薄切切片に圧子を用いて荷重をかけ歯根亀裂モデルを作製した試料に対して、歯科用超音波治療器を用いて、超音波振動を与え、亀裂面に摩擦熱を発生させ、赤外線カメラで記録した後、解析を行った。
歯根亀裂の幅の測定については薄切切片に1目盛り200μmのグリットを置き、光学顕微鏡下で撮影した。画像解析ソフトを用いて得られた画像から亀裂幅を測定した。歯根亀裂の深さに関しては亀裂面と垂直になる用に切断面を設定し、低速精密切断機を用いて切断した。
また、臨床では歯根亀裂の検出にには歯科用マイクロスコープと鏡面反射ミラーが使用されており、根管内各所に存在し、直視が困難な部位にもこの検出法を適用するため、鏡面反射ミラーと赤外線サーモグラフィを使用して、亀裂が検出が可能であるかを判定した。
赤外線サーモグラフィ解析による歯根亀裂検出法において、視診やX線写真では検出困難な幅4.1~50μmの亀裂が検出可能であった。また、亀裂の深さに関しては0.79~3.22mmの検出を行ったが、検出限界と亀裂深さとの相関は認められなかった。以上より、亀裂の検出に関してはその深さに関わらず、幅4.1~50μmの亀裂が検出できた。鏡面反射ミラーを使用した実験においては鏡面像にても歯根亀裂の検出が可能であることが確認された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 赤外線サーモグラフィを用いた歯根破折診断法の検出限界2014

    • 著者名/発表者名
      松下真美,久保美寿穂,大谷直矢,三浦治郎,竹重文雄,阪上隆英,林 美加子
    • 学会等名
      日本歯科保存学会
    • 発表場所
      山形テルサ
    • 年月日
      2014-10-30 – 2014-10-31

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公開日: 2016-06-01  

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