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2014 年度 実績報告書

細菌付着抑制効果のある新規象牙質知覚過敏抑制材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25861800
研究機関岡山大学

研究代表者

高橋 圭  岡山大学, 大学病院, 助教 (00550815)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード象牙質知覚過敏抑制材 / 細菌付着性
研究実績の概要

本研究は、象牙質知覚過敏抑制材で処理した象牙質に対する口腔内細菌の付着性に関する研究である。最近の象牙質知覚過敏抑制材の多くは、薄層被膜を形成することにより象牙細管開口部を封鎖し知覚過敏を抑制する材料が主流である。しかし、象牙質表層へのポリマーの沈着やモノマーが浸透して被膜が形成されることから、象牙質表層の物理化学的性状に変化をきたすことが考えられる。既存の代表的な象牙質知覚過敏抑制材には、象牙質表面に高分子被膜を形成するか、あるいは親水性モノマーが象牙質表層に浸透して接着における樹脂含浸層のような被膜を形成すると考えられる。もちろんいずれも前もって酸処理などは行わずそのまま象牙質表面に塗布することがメーカー指示されているため、接着修復の際のような強固な樹脂含浸層は形成されているとは考え難い。しかし、これらの薬剤を塗布した象牙質はいずれも表面に被膜が形成され、表面の物理化学的性状は大きく変化すると考えられ、このことは、プラーク形成の発端である口腔内細菌の初期付着にも何らかの影響を与えることが考えられる。したがって、知覚過敏症状は抑制できても、細菌付着性が増大し、プラークの蓄積をきたして歯肉の炎症を惹起するようであるなら、これらは優れた材料であるとは言い難い。そこで本研究では、既存の代表的な象牙質知覚過敏抑制材を用いてプラーク形成の発端である口腔内細菌の初期付着について比較検討を行った。その結果、本研究の範囲内においては象牙質表面に高分子被膜を形成するタイプのほうが、親水性モノマーが象牙質表層に浸透して接着における樹脂含浸層のような被膜を形成するタイプに比べて口腔内細菌の初期付着が少ない傾向にあった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 垂直歯根破折歯を口腔外接着再植法にて保存した症例2014

    • 著者名/発表者名
      大原直子、田中久美子、垣内伸子、星加知宏、高橋圭、神農泰生、伊澤俊次、山路公造、西谷佳浩、吉山昌宏
    • 雑誌名

      岡山歯学会雑誌

      巻: 33 ページ: 7-11

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Tooth Wear に対してコンポジットレジンによる審美修復を行った症例2014

    • 著者名/発表者名
      田中久美子、徳善英紀、大原直子、星加知宏、高橋圭、神農泰生、伊澤俊次、山路公造、西谷佳浩、吉山昌宏
    • 雑誌名

      岡山歯学会雑誌

      巻: 33 ページ: 1-5

    • 査読あり
  • [学会発表] 新規ワンステップボンディング材における象牙質微小引張接着強さについて2014

    • 著者名/発表者名
      星加知宏、西谷佳浩、高橋圭、吉山昌宏
    • 学会等名
      第141回日本歯科保存学会学術大会
    • 発表場所
      山形テルサ
    • 年月日
      2014-10-30 – 2014-10-31
  • [学会発表] 新規光硬化型動揺歯固定材料の接着強さと接着耐久性の評価2014

    • 著者名/発表者名
      高橋圭、星加知宏、西谷佳浩、吉山昌宏
    • 学会等名
      第140回日本歯科保存学会学術大会
    • 発表場所
      滋賀県立芸術劇場
    • 年月日
      2014-06-19 – 2014-06-20

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公開日: 2016-06-01  

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