本研究の目的は(Tenascin-C)TN-C添加をしたCollagen spongeを作製した細胞外マトリックスからなる機能性マトリックスをラット大臼歯の露髄部に填入封鎖した後に断髄面下で第三象牙質形成を誘導するかを分析し、覆罩材として有効かを検討することである。In Vivoの結果より5日後では機能性マトリックスと歯髄が結合し、1週間後では象牙芽細胞様細胞の配列が見られた。1か月後では第三象牙質の形成が認められた。このことからTN-C添加したCollagen spongeは生体親和性の高い覆罩材になりうると考えられた。今後、さらに硬組織形成能の評価を検討する予定である。
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