各照射条件のEr:YAG laser切削象牙質面に各種表面処理を行った試料のアザン染色、SEM、TEM観察、EPMA分析、コンポジットレジンの微小引っ張り接着試験を行った。その結果、アザン染色ではレーザー照射群表層に赤染色される熱変性層が認められた。SEM観察では大きな変化は観察されず、TEM観察ではレーザー照射群の表面に管間象牙質の表面にコラーゲン繊維の構造が不明瞭で不均一な濃く染色される薄い層が観察された。アザン染色とTEM観察では照射条件や表面処理の影響が認められた。EPMA分析では、表層にCa、P、Mg濃度の若干の低下が認められた試料があり、FとCuに変化は認められなかった。
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