研究課題/領域番号 |
25861826
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
河野 英子 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80451920)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 義歯床下粘膜の痛み / 患者立脚型アウトカム |
研究実績の概要 |
平成27年度においては,引き続きデータ採得を行い,目標サンプルサイズのデータを得た.以下に研究の概要を示す. ・テーマ1:義歯床下粘膜の痛みのリスクファクター.結果因子:義歯床下粘膜の痛みの強さおよび経験頻度.予測因子:患者のdemographic information,状態不安・特性不安,義歯床下の支持組織に関する因子,義歯床下粘膜への加圧に関する因子,義歯に関する因子. ・テーマ2:義歯床下粘膜の痛みと患者立脚型アウトカムの関連.結果因子:摂取可能食品(食品摂取アンケート),義歯満足度,口腔関連QoL.予測因子:義歯床下粘膜の痛みの強さおよび経験頻度.
今年度,テーマ1についての学会発表,国際誌への論文投稿を行った.義歯床下粘膜の痛みの強さおよび経験頻度には,それぞれ複数の因子が統計的に有意に関連することが示された.このうち,義歯床下の支持組織に関する因子が,痛みのリスクファクターとしての影響度が特に大きいことが示唆された. 平成28年度においては,テーマ2について学会発表および論文投稿を行う予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね研究計画に沿って進行し,また補綴臨床的に有意義であると考えられる結果が得られているため.
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今後の研究の推進方策 |
テーマ2について,平成28年7月に開催される専門学会にて発表予定である.また論文投稿を行う予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年4月から10月まで産前・産後休暇および育児休業を取得し(11月から復職),予算執行期間が当初予定よりも短くなったため.
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次年度使用額の使用計画 |
学会発表および国際誌への論文投稿に関する経費に使用する.
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