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2013 年度 実施状況報告書

セロトニン関連遺伝子多型および遺伝子メチル化と睡眠時ブラキシズムの関連性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25861833
研究種目

若手研究(B)

研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

安部 友佳  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (80614156)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード睡眠時ブラキシズム / SNPs / 遺伝子多型 / メチル化
研究概要

顎口腔系に破壊的な作用を及ぼす睡眠時ブラキシズムは、補綴歯科領域において予後を左右する重要なリスクファクターであり、患者QOLを著しく侵害するが、その原因についていまだ詳細に解明されてはいない。本研究は、多因子疾患とされる睡眠時ブラキシズムの遺伝子多型およびDNAメチル化との関連を明らかにすることを目的としており、疾患関連遺伝子を明らかにすることは、将来の睡眠時ブラキシズム治療体系に大きな影響を与え、多くの患者にとって有益となる。
当該年度では、本研究の遂行のために、調査対象としていた遺伝子多型の再検討および選定を行った。2012年に既に報告した、セロトニンに関連する遺伝子多型であるセロトニン2A受容体遺伝子の遺伝子多型に併せ、セロトニンやアドレナリン、ノルアドレナリンなどのモノアミン神経伝達物質に関わる遺伝子多型を含めた広範囲での疾患関連遺伝子多型解析を行う方針とした。また、解析手法についても、TaqManプローブを用いたSNP解析を予定していたが、近年、次世代シークエンサー技術が発達していることから、次世代シークエンサーを用いた解析方法に修正を行った。さらに原因遺伝子検索には、バイオインフォマティクスの知識が必要不可欠であり、情報収集およびコンピュータを用いたデータ解析の手法の習得をすすめることができた。
併せて、解析のための血液試料は、歯科臨床データとして蓄積のある睡眠時ブラキシズム患者および睡眠時ブラキシズムを認めない健常者より募集して採取することとし、倫理審査委員会への準備を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

睡眠時ブラキシズム患者の遺伝子多型およびメチル化の解析という目的に対し、着実に進められている。当初予定していた順序とは異なってしまったが、研究プロトコールの再検討を行い、より有意義な研究成果が得られるような遺伝子多型の解析手法に変更することができた。また、遺伝子多型およびメチル化の解析手法については、専門分野からの指導も受け、手法の習得もすすめおり、概ね順調と評価できる。

今後の研究の推進方策

倫理審査委員会での承認が取れしだい、被験者からの血液試料を収集していく。臨床データと試料の収集に関しては、既に歯科臨床データのある者から収集するため、問題なくすすめることができると考えられる。遺伝子解析後のバイオインフォマティクスに関してはまだ習熟しておらず、トラブルが生じたり、時間がかかったりする可能性が考えられるが、その場合には、現在も指導を受けている専門分野の先生に相談を行いながらすすめる。

次年度の研究費の使用計画

初年度に被験者からの睡眠時ブラキシズムデータ取得を行う予定であったが、より有意義な研究成果が得られるようにプロトコールの修正を行い、遺伝子多型解析およびデータ処理に関わる手法の習得をすすめ、次年度にサンプリングを開始することになったため、次年度使用額が生じた。
次年度には、サンプル採取と遺伝子の解析をすすめるため、サンプリングや、解析試薬等の消耗物品や解析データの処理に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 睡眠時ブラキシズムのリスク因子を再考する:個別化医療に向けて 睡眠時ブラキシズムに関連する遺伝子多型2014

    • 著者名/発表者名
      安部友佳
    • 学会等名
      日本睡眠学会 第39回定期学術集会
    • 発表場所
      徳島
    • 年月日
      20140703-20140704

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公開日: 2015-05-28  

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