多因子疾患とされる睡眠時ブラキシズムの遺伝子多型とDNA修飾との関連を明らかにすることを目的に,睡眠時ブラキシズム患者群とコントロール群のゲノムDNA試料から遺伝子解析を行った.その結果,セロトニン2A受容体遺伝子のプロモーター領域に存在するrs6311(-1438A/G)のG alleleと単位時間当たりのTonic burstイベントに有意な関連を認めた(P=0.029).また,後天的な遺伝的修飾の検討のため,セロトニン神経系に影響を与える薬剤(SSRIs)の慢性投与下における睡眠時の咬筋筋活動をマウスにて検討した.その結果,筋活動を誘発する閾値に変化を生じる可能性が示唆された.
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