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2013 年度 実施状況報告書

超音波診断装置を用いた咀嚼筋の硬さの定量的評価方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 25861838
研究種目

若手研究(B)

研究機関新潟大学

研究代表者

高嶋 真樹子  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (10547590)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード顎関節症 / 咀嚼筋障害 / せん断弾性波伝搬速度 / 超音波診断装置
研究概要

研究実績の概要
本研究は,超音波診断装置によるせん断弾性波伝搬速度測定を用いて①咀嚼筋障害患者の診断方法の確立,②咀嚼筋障害患者への治療効果の判定方法の確立、について検討を行うことで,超音波診断装置を用いた咀嚼筋障害の病態評価法の確立することを目的としている.
当該年度は,咀嚼筋障害患者における,超音波診断装置を用いた咬筋の硬さによる診断方法の確立をめざした.既存の超音波断層装置AcusonS2000を用い,超音波弾性評価用ファントムModel 049 Elasticity QA Phantomの硬度測定を行い、せん断弾性波伝搬速度と組織弾性との関連について検証した結果、せん断弾性波弾性数値と組織弾性との間には有意な相関がみられた.また咀嚼筋痛を有する患者及び健常ボランティアの咬筋のせん断弾性波伝搬速度を測定した結果,咀嚼筋痛を有する患者の咬筋におけるせん断弾性波伝搬速度が有意に早かった.せん断弾性波伝搬速度を用いた咀嚼筋の硬さの定量的測定が咀嚼筋障害の病態評価に有用であり,超音波診断装置を用いた咬筋の硬さによる診断方法を確立できた.
現在、治療効果の判定方法の確立の研究に移行しており.被験者に生活習慣指導,及び,薬物療法やスプリント療法の治療法を行い,治療効果を超音波診断装置を用いて比較し検討する.治療効果について,他覚的評価として開口量と筋電図,自覚的症状の改善として疼痛・生活支障度のVAS値の経時的な記録を行い,分析・統計処理を行い,超音波診断装置を用いた治療効果の判定方法について検討を進めている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度の研究の目的は,咀嚼筋障害患者における,超音波診断装置を用いた咬筋の硬さによる診断方法の確立をめざした.既存の超音波断層装置AcusonS2000を用い,超音波弾性評価用ファントムModel 049 Elasticity QA Phantomの硬度測定を行い、せん断弾性波伝搬速度と組織弾性との関連について検証した結果、せん断弾性波弾性数値と組織弾性との間には有意な相関がみられた.また咀嚼筋痛を有する患者及び健常ボランティアの咬筋のせん断弾性波伝搬速度を測定した結果,咀嚼筋痛を有する患者の咬筋におけるせん断弾性波伝搬速度が有意に早かった.せん断弾性波伝搬速度を用いた咀嚼筋の硬さの定量的測定が咀嚼筋障害の病態評価に有用であり,超音波診断装置を用いた咬筋の硬さによる診断方法を確立できた.

今後の研究の推進方策

治療効果の判定方法の確立の研究について.被験者に生活習慣指導,及び,薬物療法やスプリント療法の治療法を行い,治療効果を超音波診断装置を用いて比較し検討する.治療効果について,他覚的評価として開口量と筋電図,自覚的症状の改善として疼痛・生活支障度のVAS値の経時的な記録を行い,分析・統計処理を行い,超音波診断装置を用いた治療効果の判定方法について検討を進めている

次年度の研究費の使用計画

2013年10月に物品購入したが,2014年3月に海外より船便発送のために,2013年度中に到着せず,次年度使用額へとした.
物品を使用し,治療効果の他覚的評価を行う.

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公開日: 2015-05-28  

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