研究課題
歯の欠損が生じた場合、補綴学的にはブリッジ、従来型部分床義歯、あるいはインプラント等を用いて欠損部の修復を行っている。近年、歯の遊離端欠損症例の治療法としてインプラント支持部分床義歯が注目をあびているが、未だ文献的根拠に乏しくその臨床的な評価は十分には行われていない。そこで研究対象を成功率の高い下顎に限定し、インプラント支持下顎遊離端義歯の臨床的な有用性を明らかにすることを目的としている。昨年度はインプラント支持下顎遊離端義歯の客観的評価を検討するため、Tスキャンや口腔内撮影用カメラを準備し、後に従来型の義歯の装着患者を対照症例として比較・検討を行うためインプラントを使用していない従来型の義歯を装着している患者に対して、義歯を装着している場合と装着していない場合とで、それぞれTスキャンを用いて咬合の軌跡や左右の咬合のバランスを測定した。さらにデンタルプレスケールを咬合してもらい咬合力測定システム(ジーシー・オクルーザー)にて解析し、咬合力を測定した。さらに、得られたデータをパーソナルコンピューターに記録した。また主観的評価を検討するため、大阪大学歯学部附属病院と研究協力一般開業医における患者のインプラント支持遊離端義歯に対する満足度を調べるため、VASを用いたものとOHIPを用いたもので評価を行い分析を行った。また日本補綴歯科学会や口腔インプラント学会などに参加し情報収集を行った。
3: やや遅れている
出産により研究を中断せざるを得なかったため
対象患者数を増やしより多くのデータを収集していく
出産により研究を中断したため
より多くのデータを収集するためにTスキャンのセンサーシートやデンタルプレスケール等の消耗品を購入したり、より多くの学会に参加し情報を収集する予定である。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)
The International Journal of Prosthodontics
巻: in press ページ: in press
巻: 28 ページ: 484-486
10.11607/ijp.4208