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2017 年度 実績報告書

インプラント支持下顎遊離端義歯の臨床的有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 25861839
研究機関大阪大学

研究代表者

富田 章子  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10585342)

研究期間 (年度) 2014-02-01 – 2018-03-31
キーワードインプラント支持遊離端義歯
研究実績の概要

インプラント支持遊離端義歯による治療法は、可撤性の利点に加えて咬合支持、維持を増強させ、その結果義歯の回転変位が抑制され、またインプラント周囲骨の吸収を防止できるといわれている。他にも、インプラント固定性補綴と比較して、インプラント支持遊離端義歯ではインプラント埋入本数が少なく低侵襲で経済的であり、変化への対応が容易で清掃性に優れることも挙げられ、患者が高齢となった際にも有利と考えれる。今回、インプラント支持遊離端義歯の臨床的な有用性を明らかにし、最小限の手術侵襲と費用で、最大限の効果を上げるインプラント支持遊離端義歯治療の今後に重要な示唆を与え、患者のQOL向上に役立つことを期待し研究を行った。主観的評価として、患者満足度(口腔関連QOL)をVASによって評価を行った。結果は、痛み、快適性、外観、機能、安定性、会話、清掃性、満足度では80~90代の高い評価が多く見られた。食さがたまるという項目のみ、他と比べるとやや低い値が目立った。インプラント支持遊離端義歯を装着して、問題のなかった最遠心支台歯の歯周状態が81%、埋入インプラントが79%、装着義歯が70%であったことより、インプラント支持遊離端義歯が臨床的に有用な治療法である可能性が示唆された。また、インプラントは可能な限り咬合平面に対して垂直に埋入することが望ましく、傾斜埋入せざるを得ない場合は、高さの低いアバットメントを使用する、もしくはアバットメントの角度を調整し、咬合平面に対して垂直に近づけることの重要性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Influence of Abutment Angle on Implant Strain When Supporting a Distal Extension Removable Partial Dental Prosthesis:: An In Vitro Study. Int J Prosthodont. 2017;30(1):51-3.査読有.2017

    • 著者名/発表者名
      Hirata K, Takahashi T, Tomita A, Gonda T, Maeda Y.
    • 雑誌名

      Int J Prosthodont.

      巻: 30(1) ページ: 51-3.

    • DOI

      10.11607/ijp.5010

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 下顎インプラントオーバーデンチャーにおける骨レベルが曲げひずみに与える影響2017

    • 著者名/発表者名
      ファムグェンクォン・髙橋利士・権田知也・富田章子・西村優一・前田芳信,
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会・第126回学術大会,

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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