研究課題/領域番号 |
25861850
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
鈴木 善貴 徳島大学, 大学病院, 医員 (40581393)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 睡眠時ブラキシズム / 咬耗 / 睡眠測定 / 覚醒時ブラキシズム |
研究概要 |
本研究の目的は睡眠時下顎運動記録、携帯型ポリソムノグラフにより睡眠時ブラキシズム の判定を行い、質問表ならびに臨床診査結果から抽出した因子との関連性を検討することおよび終日の咬筋活動記録により日中の上下の歯の接触を計測し、抽出された因子との関連性を検討することである。当該年度においては、まず研究準備として、測定器具を製作するための用具・材料、口腔内の状態を記録するための資料採得用品、データ解析ソフト等を購入し、本研究を遅滞なく遂行するための測定・解析環境の整備を行えた。質問票・問診票は推敲を重ね、本研究に必要な事項を漏れなく記入してもらうよう作成を行った。また、それと同時に国内外の学術大会に参加して、他の研究者と交流し、測定・解析に関する情報収集を行い、現測定システムのブラッシュアップを行った。被験者は徳島大学歯学部学生の中から、包含基準に合う者を3名選択し、睡眠測定を行うことで、システムが正常に稼働することを確認すると共に、被験者にとって心身への負担が最小限に留められていることも確認できた。また、得られたデータより睡眠中の咬筋活動や顎運動と臨床症状との関係について明らかにするための解析の方法も思案することができた。本研究に関連して、当該年度までに取得した睡眠中の生体信号・および顎運動データを用いて睡眠中の咬筋活動と顎運動に関する研究成果を学術大会で行い、論文投稿も1編行った。また、並行して現在学会の成果報告および論文の作製を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究において、睡眠測定は当講座で自作した睡眠時6自由度顎運動測定器と携帯型ポリソムノグラフ、ディジタルビデオカメラを用いた睡眠時6自由度顎運動測定システムを用いているが、これら解析したデータの精度を向上させるためにすべてのデータを同期させている、それを行うために顎運動測定器とポリソムノグラフは同期型刻時装置を用いて両側に時刻データを入力し、データにて同期させる、ポリソムノグラフとディジタルビデオカメラに関しては専用の収録装置を用いることでデータの同期を行っている。しかし、当該年度はWindows XPのサポートが切れたこともあり、本測定システムで用いているPCおよびポリソムノグラフへの影響が出、問題解決に時間がかかった。このため、測定開始までに時間が必要となり、被験者は3名に留まった。しかし、被験者の資料採得は進んでおり、次年度は速やかに測定を遂行できるものと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
現在、システムは安定しているため、当該年度は睡眠時ブラキシズムの顎運動測定の被験者数を最低9名は増やし、睡眠時ブラキシズム中の顎運動軌跡と咬耗との関係を明らかにしたいと考えている。それと並行して、日中のブラキシズムの測定システムを構築・整備をし、順次被験者の測定を開始していきたいと考えている。得られた測定結果は速やかに解析を行い、学術大会への成果報告を行うと共に、論文投稿のため、執筆も行っていく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
旅費の支出が多かったものの、物品費および謝金の支出が少なかったため、差額が生じたものと思われる。 電極などの消耗品が少し不足しているため、繰越金によって補う予定である。
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