新生児マウス頭蓋骨より採取した骨芽細胞と破骨細胞を共培養したところ骨芽細胞と破骨細胞間にナノチューブが形成されることを確認し、ナノチューブを介して骨芽細胞の細胞膜リン脂質が破骨細胞へと移動することを明らかにした。骨芽細胞は間葉系幹細胞(MSC)より分化することが知られているため、MSC間でのナノチューブを介した分子移動についても検討を行ったところMSCの細胞培養においても細胞間のナノチューブの形成を確認し、細胞質内のミトコンドリアがナノチューブを介して別のMSCに移動している所見を得た。またMSCの細胞の状態によってもミトコンドリアの交換率に差があることを明らかにした。
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