インプラント材料として使用されているジルコニアと口腔上皮との間に生体親和性があるかを解析することを目的とした。その結果、ジルコニア表面に材料の濡れ性を左右する水酸基が存在することが明らかになった。ヒト口腔上皮由来細胞を用いた培養実験の結果、細胞はジルコニア表面に接着し、増殖することが明らかになった。また細胞はジルコニア上で接着分子を発現し、明瞭な歯科細胞骨格を形成することが明らかになった。ジルコニア周囲の口腔軟組織には健康な生物学的幅径が形成されることが明らかになった。 ジルコニアは濡れ性を有し、ヘミデズモゾーム結合によって上皮細胞と接着し、良好な生物学的幅径を形成することが明らかとなった。
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