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2014 年度 実績報告書

2型糖尿病ラットにおけるチタンインプラントの生体力学的・組織形態計測学的分析

研究課題

研究課題/領域番号 25861858
研究機関鹿児島大学

研究代表者

橋口 千琴  鹿児島大学, 学術研究院医歯学域歯学系, 助教 (10596860)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードインプラント
研究実績の概要

2型糖尿病は, 軟組織の創傷治癒の遅延・感染リスクの高さからインプラント治療の相対禁忌症とされ,合併症の一つとして骨代謝への影響が示唆されてきているが,骨―インプラント結合への影響と,抗糖尿病薬による血糖値のコントロールがインプラント結合を改善するのに十分かどうかは不明である.
本研究は,2型糖尿病モデルラット(DM群),経口糖尿病薬を投与したDMラット(治療群),非DMラットを対照群とし,脛骨に実験用インプラントとして純チタンスクリューを埋入し,力学的・組織形態計測学的分析を行い,骨―インプラント結合への糖尿病と抗糖尿病薬の影響について埋入期間3週・9週・12週において検討を行った.
た.
全ての観察期間において除去トルク値と骨接触率は同様の傾向を示したことから,骨―インプラント結合の物理的結合は生体力学的結合に影響していることが示唆された.骨形成のパラメータの結果からは,対照群では9週で既にインプラント周囲の骨新生はピークを過ぎており,対照的に残りの2群は12週においても9週と同様の高い値を示したことから,遅れて骨が形成されていることが推測された.
よって,血糖のコントロールを行っても,2型糖尿病における骨―インプラント結合への負の影響を十分に改善する事は難しいことが示唆された.また,DM群と治療群では,対照群よりもインプラント周囲の骨新生が遅れることにより,機械的骨結合の増加も遅れて進行する可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 2型糖尿病ラットに埋入したチタンインプラント周囲の骨形成に対する抗糖尿病薬の影響2015

    • 著者名/発表者名
      橋口千琴,川本真一郎,末廣史雄,下田平直大,西村正宏
    • 学会等名
      日本補綴学会 第124回学術大会
    • 発表場所
      埼玉県
    • 年月日
      2015-05-30 – 2015-05-31
  • [学会発表] 2型糖尿病ラットへの抗糖尿病薬投与が骨インプラント結合に与える影響ー生体力学的分析ー2015

    • 著者名/発表者名
      橋口千琴,川本真一郎,末廣史雄,西 恭宏,西村正宏
    • 学会等名
      日本口腔インプラント学会 第32回九州支部学術大会
    • 発表場所
      長崎県
    • 年月日
      2015-01-31 – 2015-02-01

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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