本実験は、ISO20795-1に基づいた義歯床用レジンの試料を作製し、曲げ試験を行い評価する。またフィンランドのトゥルク大学と共同研究を行うため、トゥルク大学での研究打ち合わせは平成26年11月26日に行った。研究計画として平成26年度では各種デンドリマーを用い曲げ試験により架橋剤の比較を行った。(1)試料作製:ISO20795-1に基づき常温重合型床用レジンの試料の作製を行った。(2)本試験:3点曲げ試験(n=10)により曲げ強さ(MPa)、曲げ弾性係数(GPa)を計測した。(3)実験の結果:各種デンドリマーおよび従来型常温重合型床用レジン(パラプレスバリオ)と比較したところ、デンドリマーの種類によって曲げ強さが変化した。曲げ弾性係数は変化しなかった。(4)学会発表:平成9月26日では38th Annual Conference of the European Prosthodontic Association & 21st Scientific Congress of the Turkish Prosthodontic and Implantology Associatioにてポスター発表を行った。10月31日ではIndonesia & Japan Prosthodontic Society Joint Meeting 2014にてポスター発表行った。歯科材料学的および歯科補綴学的助言およびディスカッションについては、福岡歯科大学教授髙橋裕、トゥルク大学歯学部長Pekka Vallittu教授およびTurku Clinical Biomaterials Centre(TCBC)研究所長Lippo Lassilaの協力を得るため研究打ち合わせを行った。
|