研究課題/領域番号 |
25861879
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
竹生 寛恵 北海道大学, 大学病院, 医員 (40609103)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 培養細胞シート / 歯周組織再生 / β-TCPコラーゲンスキャフォールド |
研究概要 |
本年度は、スキャフォールドに細胞を播種させる前段階としてβ-TCPブロック上に細胞を培養させる方法を確立させることを試みた。具合的にはF344ラットの大腿骨を摘出し、骨髄を採取。骨髄由来の付着性細胞を10%FBS、1%抗生物質添加MEMにて培養。その後β-TCPブロック上に播種してさらに培養を行い、7、9、11日目に追加播種することで多層骨髄細胞シートを作製した。7日目に追加播種してからは培地を10%FBS、1%抗生物質添加MEMにアスコルビン酸、β-グリセロリン酸、デキサメタゾンを添加させたものに変更。培養14日後にトリプシン-EDTAで処理しディッシュから剥離、細胞シートを完成させた。さらに、本実験過程において14日間では細胞数が安定しなかったため培養期間をさらに1、2週間延長したものを作製し、至適培養期間について比較検討を行った。その結果、培養期間が長いほど細胞の成長が阻害されることが明らかとなったため培養期間として14日間が最適であることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、ラット骨髄を用いた細胞シート作製方法の確立が目標の一つであったため、その点については達成できたと考えるが、培養期間の検討などに時間を要してしまった。そのためラットを用いた動物実験による評価・検討の計画が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降は培養細胞シートを新規スキャフォールドであるFGF除放性β-TCPコラーゲンスキャフォールドに使用した際の有効性をラットを用いて評価していく予定である。その際、最適な培養細胞シート、FGF、β-TCP、コラーゲンの量を明らかにしていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
初年度は培養細胞シート作製方法の確立に時間を要したため予定していた動物実験が遅れたことでラット購入などにかかる経費がかからなかったため。また、培養細胞シート作製においても既存の実験動物、実験試料を使用することができたため研究費が抑えられたことによる。 次年度以降は、新規スキャフォールドであるFGF除放性β-TCP-コラーゲンスキャフォールドの開発、ラットおよびビーグル犬を用いた組織化学的評価に研究費を使用する予定である。また得られた知見は国際学会および英文論文誌に投稿を予定しているため、学会参加費、投稿料、英文校正料などにも使用する。
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