ニコチン刺激下のもと破骨前駆細胞(RAW264.7)の分化過程をTRAP染色し,①~③の基質においてTRAP陽性反応の巨細胞を確認した.また培養7日後に細胞の表面形態を走査形電子顕微鏡(SEM)にて細胞を観察した結果,細胞の配列はgrooveと平行方向に楕円形を呈したものが多く,ニコチンによる影響は顕著に認めなかった.さらに各基質上の細胞でのfocal contactの形成への影響を検索するために培養7日目にproline-rich tyrosine kinase 2(Pyk2) mRNAの発現を定量的RT-PCR法で行ったが,これもニコチンの濃度による影響は顕著に認めなかった.
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